本来の外壁塗装にかかる費用とは？きちんと相場を把握しよう

2021年10月10日 2021年10月13日 blogger01

外壁塗装は何のために必要なのか

建物の外壁は紫外線や雨風から日々住宅を守っています。特に外壁に塗られている塗料が被膜の役割を果たしているおかげで建物自体への被害を防いでいます。

しかし、建物に塗られている外壁の塗料は年月を重ねることで経年劣化がおきるため、塗料の保護機能が失われる前に新しく塗料を塗りなおし、機能を回復させる必要があるのです。

その為に行われる工事が外壁塗装といい、外壁の汚れを落とし、ひび割れなどの補修を施した後に改めて外壁の塗料を塗りなおす作業のことを指します。

外壁塗装の相場と言っても、家の大きさによる塗装面積の違いや塗る塗料の種類、またはどの程度塗料が劣化しているのかによって金額は変わってきます。

その為、正確に相場感を捉えるために種類ごとの塗料の料金や、人件費による工事単価及び足場の組み立て費用など、項目に分けて考えると外壁塗装の相場が理解しやすくなります。

外壁は日々劣化が進行していくため、外壁塗装の工事をやらないでおくわけにはいきません。なるべく費用に見合った金額で施工を行うためにもかかる費用を押さえておくことが大切です。

塗料は外壁塗装の工事費の20%から30%程度を占めています。塗料はたくさんの種類があるため、グレードの高い種類の塗料を頼めばその分費用もあがっていくため、今回は一般的な金額について触れていきます。

代表的なものはアクリル系塗料です。耐用年数は5年前後と短いですが、1平米あたり1,000円程度で塗装ができるためコストパフォーマンスが良いとされています。

ウレタン系塗料は長いもので10年近く耐用でき、金額も1平米あたり2,000円弱と金額的にも優れているためバランスが良い塗料として人気があります。

シリコン系塗料は最近では最もポピュラーな塗料と言われています。耐用年数は長いもので15年近くあり、価格は1平米あたり2,500円～と標準的な金額です。汚れや色落ちにも強く高い性能で人気の塗料です。

アクリル系塗料の中でもピュアアクリル塗料と呼ばれるタイプのものも一般的になっています。アクリル系塗料から不純物を取り除いた塗料でシリコン系と同程度の耐用年数があり、価格は平米あたり4,000円前後です。

ラジカル系塗料は2015年に発売された新しい技術で知名度はまだまだですが、汚れに強く値段や耐用年数の面でも魅力的な製品です。耐用年数は15年程度で価格は1平米あたり3,000円前後です。

取り扱い業者が少ないため、依頼の業者が使ってない可能性もあるため希望する場合は事前に確認することをおすすめします。

フッ素系塗料は外壁塗装の中では耐用年数が最も多い部類で最長20年近く持つものもあります。1平米あたりの価格は4,000円程度となっていますが、光沢性にも優れており家を綺麗に保ちます。

遮熱系塗料は外壁に塗るだけで外からの熱を反射し、家の中の温度を一定に保つ効果があります。電気代の節約になるため自治体によっては施工をすることで補助金が受けられるサービスがあります。

価格は1平米あたり5,000円程度かかりますが、補助金が出る地域であれば自宅の外壁塗装をする際に利用することもおすすめです。

外壁塗装の場合、職人さんの人件費は経験年数により変わってきますが、大体平均すると洗浄や防護ネットの設営費用などと合わせて考えると1平米あたり2,000円から4,000円というところです。

また、人件費には現場管理のお金や廃材処理など流動費用の他に固定の費用が掛かってきます。

足場の費用は家の外周によって変わってきます。また3階建て以上の建物の場合プラスして金額がかかります。

足場の費用は外周に1平米あたりの単価が800円程度ですが、外周より1回り大き目に組む必要があるため実際の外周より大きくなるため注意が必要です。

外壁塗装には塗装の面積が200平米（一般的な2階建て住宅）の場合80万円から150万円程度の費用がかかります。

外壁塗装の費用を安く抑えたいということは当然ですが、断熱機能や長持ちする塗料を使った方が結果的に安く済むということがあるため、外壁塗装を依頼する際には事前に複数の業者に見積もりを取ることが大切です。